こんにちは。中小企業診断士ののりおです。
みなさん、こんな疑問はありませんか?
「大学生になったは良いものの将来が不安。何か良い資格は無いかな?」
「中小企業診断士は就活で役に立つ?」
「中小企業診断士の副業ってどう?」
今回は大学生で中小企業診断士に合格したのりおが疑問にお答えします!
さらに私の実体験に加えて、他の合格者の例も紹介します。ぜひ、中小企業診断士を目指すか迷っている人は参考にしてください。
大学生に中小企業診断士がオススメの理由
就職活動で有利!
中小企業診断士って就職活動で役に立つの?と思うかもしれません。
結論から言うと、中小企業診断士は就職活動で役に立ちます。理由が2つ。
中小企業診断士が就職活動で役立つ理由
1.中小企業診断士という資格を持っている大学生が少ない
2.中小企業診断士の勉強を通じて面接やESが上手になる
私自信、診断士のおかげでめっちゃ楽でした。
1つ目に就職活動で大切なことは他の人との差別化です。
面接官は1日に何十人も面接をしますし、ES(エントリーシート)を何百枚と見ます。
その中であなたをしっかりと覚えてもらう必要があります。
面接官に覚えてもらうためには、何かインパクトのあるエピソードがあると良いですよね。
「留学経験があります」「サークルで代表をしていました」「長期インターンをしていました」なんて人も多いです。
あなたはこのような経験がありますか?私はありません(笑)。
そもそも、普通の大学生には留学経験もサークル長の経験も長期インターンの経験もありません。
しかし、中小企業診断士はこういったエピソードよりもはるかにインパクトが強いです。
その理由は希少性にあります。
実は診断士に合格する大学生は毎年たった10人から20人ほどです。とても少ないですね。
したがって、面接官も大学生で診断士を持っている人と出会うことはほとんどありません。
診断士を持っている大学生はとてもレアな存在なのです。
そのため、診断士を取るとそれだけで圧倒的に周りの就活生と差別化することができます。
就職活動でよく使う資格というと、TOEICや簿記2級があります。
TOEIC900点以上や簿記2級などは確かに難しいですし、面接官からの評価は高いですが、人気企業であれば多くの学生が持っています。
他の就活生と差別化をするという点においては、中小企業診断士はとても良い資格です。
でも合格者が10人〜20人って少なすぎない?
中小企業診断士の試験の合格率については後ほど詳しく述べますが、ここでは大学生の合格者が少ない理由を説明しましょう。
中小企業診断士は1次試験と2次試験があり、それぞれ合格率は20%ほどです。毎年1000人ほどが合格しており、全国に3万人近くの診断士がいます(ちなみに弁護士は4万人ほど)。
簿記2級は合格率が10%台くらいのこともあるので、合格率20%はそこまで低くないですね。
それなのに、大学生の合格者が少ない理由。それは
大学生が中小企業診断士を知らない
そうです。大学生にとっては知名度が低すぎるのです。
中小企業診断士は「ビジネスマンが取得したい資格ランキング」で1位になるほど社会人の間では知られています。
しかし、大学生には知られていないのでそもそも目指す人が少ないのです。
だからこそ、きちんと勉強すれば大学生でも合格することができます。
最近は大学生も中小企業診断士に挑戦する人が増えて、合格者が増加しています。
中小企業診断士が就職活動で役に立つ理由の2つ目は
診断士の勉強をすることでESや面接が上手くなるということです。
中小企業診断士は経営コンサルタントの唯一の国家資格です。学習を通じてビジネスに関する知識が一通り身に付くので、他の大学生よりも知識量で負けることはありません。
また、診断士の2次試験は記述式です。問題に対して、簡潔に答える力が必要となります。
この勉強をすることによって、問題の意図を把握してわかりやすく文章を作る能力が高まります。
これが就職活動においても役に立ちます。ESの文章が読みやすくなり、面接での受け答えがハキハキとなります。
資格そのものよりも、あなた自信のレベルが上がることで就職活動がうまくいきます。
将来独立できる可能性がある
読者のみなさんは独立したいと思っている人もいれば、そうでいない人もいるでしょう。
私も大企業に入りたいと思っていたので、独立をオススメしている訳ではありません。
ここで一度キャリアプランについて考えてみましょう。
日本では高度経済成長の後、バブル崩壊によって景気が長期低迷しています。
平成元年には世界時価総額ランキングのトップ10のうち7社が日本の会社だったのに対して、平成30年ではトップ10の中に日本企業はありません。日本のトップはトヨタで35位です。
さらに、パナソニックのリストラやシャープが買収されるなど予想されていなかったことが次々に起きています。今後も新型コロナウイルスによってさらに厳しい社会となるでしょう。
まさしく会社に頼るのではなく、個で生きていく時代となりました。
大企業に入れば一生安泰という価値観は既に幻想となりつつあります。
さらにパワハラや長時間労働など、大企業でもブラックな会社はたくさんあります。
大企業に入社した社員が、過労死や自殺することもあります。入社してから、人間関係が上手くいかなかったりすることもあるでしょう。
そんな時は自分の身を大切にして退職してほしいですが、診断士があれば転職や独立がしやすいのです。診断士はいざという時に、身を守ってくれる資格になります。
診断士を取って新卒で就職せず独立して週3日働き年収600万円。ゲーム三昧なんていう人もいます。
アルバイトよりも稼げる!
診断士って稼げるの?
わかります。中小企業診断士って何やってるかわからないし、実際のところ稼げるのか気になりますよね。
結論から言うと、アルバイトよりも時給の良い仕事がたくさんあります。
それもそのはず、難関国家資格を持っているので、他の大学生ができない仕事をできるからです。
どんな仕事があるの?
診断士の仕事は「見る(診る)・書く・話す」の3つに分けられます。
見る:経営診断・コンサル業務
書く:事業計画書作成・補助金申請書作成・本の執筆
話す:セミナー講師・予備校講師
見る仕事は大学生には難しい。
見る仕事は診断士なりたての大学生には難しいです。コンサルタントのような仕事なので社会人経験が不足している大学生にはあまり仕事が回ってきません。
これは少しずつ他の実績を積まないといけません。
ちなみに、独立診断士の人で10社から月額10万円で顧問契約(相談相手)になっている人もいます。年商1200万円ですね。
顧問契約できるようになれば診断士として一人前。
大学生の診断士は書く仕事がオススメ!
大学生にオススメなのは書く仕事です。なぜなら書類作成であれば、出来上がった書類の良し悪しで評価されるので、あなたが若くても問題ありません。
例えば、最近は新型コロナウイルスによって補助金関連業務が増えています。補助金の申請書作成のお手伝いなどですね。
補助金業務が急増したことに対して、診断士の数が不足しているのでクラウドワークス のようなアウトソーシング会社でも案件が多くあります。
補助金申請書作成では補助金の採択額の10~15%ほどが相場(案件による)です。ものづくり補助金は1000万円、事業再構築補助金ではMAX1億円までの補助金です。
もし、ものづくり補助金に採択されたとしたら100万円ほどが報酬になります。もちろん、最初は先輩診断士のお手伝いから始めて仕事の進め方を学ぶことから始めます。
ちなみに補助金申請書作成に関する作業時間はおおよそ100時間。
もし、先輩のお手伝いということで50万円が自分のものになったとしても、時給5000円の仕事です。
時給5000円の仕事なんてアルバイトじゃ絶対にムリ。
しかも、補助金申請書は回数を経るごとに上手に早く書けるようになります。50時間くらいで完成できるようになるので、時給に換算するとどんどん高まっていきます。
私、めっちゃ忙しい飲食店で時給1000円で働いてましたが、診断士の仕事を始めてから価値観が揺らぎました。
のりおの診断士の実績は自己紹介ページにあるので、興味のある人はぜひ。
補助金以外にもクラウドワークスで面白い案件を受注したことがあります。
研修講師(企業向けの研修)の方が、「もしも中小企業診断士が同じ課題を課されたらどのように考えるか」というテーマで中小企業診断士から経営改善策を募集していました。
特定企業のホームページを紹介され、中小企業診断士として助言するならどのような課題や改善策を設定するかというものです。
とても難しそう。。
私も最初は不安でしたが、一案あたり300字までですので中小企業診断士の2次試験と似ていて、意外とできました。
これで報酬が10,000円ですので良いお小遣い稼ぎになります。
こういった面白い案件が募集されていないか、クラウドワークス で探すのが日課です。
いつも良い案件が募集されているわけでは無いので、気長に案件を探すのがポイントです。
話す仕事は得意な人にオススメ!
最後に紹介する診断士の仕事は話す仕事です。
もし、教えることが好きで塾のバイトをしているのであれば、中小企業診断士の予備校の先生がオススメです。
予備校の先生ということであれば、若くても問題ありません。さらに社会人の生徒ばかりなので、生徒から就職活動について教えてもらうこともできるでしょう。資格の大原 やTACなど全国に予備校があります。
講師は不定期での募集ですが、時給4000円ほどで募集している案件を見たことがあります。
ここで紹介できなかった仕事もたくさんありますので、それはまたの機会に。
大学生の中小企業診断士の合格率ってどれくらい?
診断士が魅力的なのは分かったけれど、僕でも合格できるかな?
私もそうでしたが、大学生で診断士を目指す人が少ないため、実際のところ自分でも合格できるかって不安ですよね。
大学生の合格率は、他の受験生の合格率と大きく変わらず1次試験、2次試験ともに20%です。
大学生だからといって不利ではありません。
さらに大学の授業と関連があります。
中小企業診断士の1次試験は7科目あります。
中小企業診断士1次試験7科目
企業経営理論・経済学・経営法務・財務会計・運営管理・経営情報システム・中小企業経営政策
あなたが大学で取った授業と関連のある科目が何かあるはずです。
中小企業診断士の勉強をすることで、大学の勉強にもなりますし、大学の勉強が中小企業診断士の勉強にもなるので、相乗効果があります。大学生で診断士を勉強するのはオススメです。
独学でも合格できる?Fラン大でも大丈夫?
自分は学歴も良くないから合格するから不安だな。。
安心してください。今の学歴は関係ありません。診断士の良いところは学歴も年齢も関係ないところです。
実は大学生で診断士を目指す人には、「そこそこのレベルの大学に合格したけれど、上位の大学生に就職で負けたくない!」というのが多いです。
診断士はまさしくそのような人たちの助けとなる資格です。いわゆる偏差値の低いFランと言われるような大学に通っている人でも合格することができます。
なぜなら、Fランどころか高卒の人でも合格しているからです。子育て中のママさんで合格するパターンもよくあります。
そもそも、診断士は大学生が知らないだけで、難易度はべらぼうに高いわけではない。
さらに、オススメの理由は科目合格制度です。
1次試験は7科目あります。1科目60点以上で合格ですが、7つのうち2つだけ60点以上だったとしたら、その2科目は合格になります。次に受験する時には残りの5科目で大丈夫です。
そして、合格した科目は就職活動の時に履歴書に書くことができます。
2021年から科目合格したことを履歴書に書くことが公式に認められました。
私の友人はさっそく履歴書に書いて面接をしたところ、面接官から「診断士の勉強をしているんですね」と良い評価をもらえたようです。
どんなスケジュール感で考えていたらいい?
診断士の1次試験は毎年7,8月ごろに、2次試験は10月ごろにあります。
そのため、1次試験の1年前から始めるとスケジュールに余裕があります。
よくあるスケジュール
大学1年の夏に勉強開始→大学2年の夏・秋に合格
大学2年の夏に勉強開始→大学3年の夏・秋に合格
大学3年の夏に勉強開始→大学4年の夏・秋に合格
もし、就職活動を大学3年の夏インターンくらいから始めるとしたら大学2年から勉強を始めるとちょうど良いですね。
ちなみに私は大学3年の春から勉強を始めて大学4年で合格しました。少し遅いですね。それでも診断士を活かして仕事をできているので取って良かったと思います。
また、冬から勉強を始めても科目合格制度があるので大丈夫です。
始めようと思った時が始めるタイミング!なるべく早くから準備すると余裕を持って勉強できます。
なお、予備校の講義は秋から開始するところが多いです。タイミングに気をつけておきましょう。
勉強ひ必要なお金は、予備校に通うなら予算20〜30万円、動画講義を中心とした通信教育なら5〜10万円、教材のみなら3万円ほどです。
ちなみに私は教科書だけで勉強するのは苦手でした。でもお金が無く、自分のスケジュールで勉強したかったので、通信教育診断士ゼミナール で勉強しました。授業がわかりやすく、合格すると祝い金3万円が貰えて、コスパが良かったです。
通信教育で勉強しようと思っている人はこちらの記事も読んでみてください。
まとめ
・診断士は就活で役に立つ!大学生にオススメの資格!
・診断士の仕事はさまざま。自分に合った仕事が見つかる!
・診断士を目指すならなるべく早く。余裕を持ったスケジュールにしよう!
合格目指して頑張ってください!
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