こんにちは。2023年3月に鼻中隔湾曲症の手術を受けました。のりおです。
鼻詰まりは辛いですよね。私はいつもカバンに箱ティッシュを入れていないとダメなくらい鼻水が出てくるアレルギー性鼻炎に加えて花粉症でした。
鼻クリーンで鼻うがいもしていましたが効果は一時的でした。また、耳鼻科で点鼻薬を貰って使いましたが、根本的な治療にならないのであまり使わないようにしていました。
アレルギー検査してもハウスダストや花粉と言われて、「部屋を綺麗にしてね」と言われるだけ。これ以上どう綺麗にしたら良いのか。。と途方に暮れていました。
そんな中、25歳の時に鼻中隔湾曲症という病気があることを知りました。鼻の鼻中隔という骨が曲がっていることによって鼻詰まりが生じるものです。
私はこんな症状でした。
のりおの鼻詰まり症状
・鼻が常に片方詰まっている
・花粉症の時期以外も鼻が詰まっている
・口を閉じて鼻呼吸で寝れない
意外と、鼻の通りが悪い人でも「そんなものか」と思って、自覚症状が無いパターンも多いです。
私自身、耳鼻科で検査するまで片方の鼻が詰まっているとは自覚がありませんでした。
私の場合は左の鼻がほとんど閉じていていました。カメラが通らないほど鼻閉(びへい)していました。そんな私が手術を受ける前、受けた後のことについてまとめましたので皆さんの参考になれば幸いです。
結論:鼻中隔湾曲症の手術を受けて感じたこと
・鼻中隔湾曲症の手術を受けて良かった。
・日帰り手術は付き添いが必須。
・術後3日は安静に。1ヶ月後あたりから調子が良くなる。
鼻詰まりを治すために受けた手術は同時に3つ!
私は3つの手術を1回(2〜3時間程度)で受けました。どうせ鼻を切るなら一回で全部済ませようという魂胆です。他の人もこのパターンが多いです。
のりおの受けた手術概要
・鼻中隔矯正術:ゆがんでいる鼻中隔(鼻の軟骨)をまっすぐにする。リスクはごく稀に鞍鼻(あんび)と言って鼻が低くなる可能性がある。
・粘膜下下甲介骨切除術:下鼻甲介という膨らんでいる粘膜の、内部の骨を取り除くことで、鼻中隔と下鼻甲介のスキマを大きくし、鼻の通りを良くする。
・後鼻神経切除術:鼻水が多く出る部位の神経を切ることで鼻水の出る量を減らす。
神経を切っても数年すれば徐々に神経が戻るらしいですが、まずはどれくらい効果があるのか知りたくて切ってもらいました。
病院の選び方は?日帰りはどうなの?
私は大阪に住んでいるので大阪を中心に探しました。意外と手術設備の整っている耳鼻科は少ないので、受診先は限られると思います。
私が手術を受けたのは大阪の門真市にあるばば耳鼻科クリニックです。2020年9月開院と新しいながらも、先生は大学病院などで実績が豊富なので安心でした。最寄りの京阪大和田駅からバスと徒歩で10分くらいです。
ちなみに最初に受診した耳鼻科は大阪の本町にあるわたなべ耳鼻咽喉科です。アクセスも良く、日帰り手術の実績も良かったですが、手術が3ヶ月待ちで断念しました。
同様に和泉市のはるか耳鼻咽喉科も検討しましたが予定が合わず。ちなみにこちらのはるか先生はyoutubeチャンネルもやっていて安心でした。
手術はどうしても時間がかかりますし、手術の日程も限られているのでどこも予約が埋まっています。早めに検討した方がいいですね。
ちなみにばば耳鼻科クリニックではhemitransfixion切開という方法で内視鏡の手術を行うのですが、説明の際に「統計的に数ミリ(1mm?)ほど鼻が低くなりやすい」と言われてめちゃビビりました。
もちろん、この方法を使うことで上手く矯正できるというメリットがあります。医療では100%を保証できないのでリスクの説明は必須ですが、やっぱりそう言われるとビビりますよね。
結果的に大丈夫だったので良かったです。
術前にやるべきことは休みの確保!
鼻中隔湾曲症の手術を受けるにあたって大切なことは「いつ手術を受けるか」です。術後1週間は体が使い物になりません。術後3日は安静にする必要があります。
結果として、有給を2日使って木金土日を確保して木曜日に手術を受けたり、祝日含む3連休で受けるのが良いでしょう。私なら祝日3連休に有給2日くっつけて5日間休みます。
もしくはGWやお盆などの長期休暇に予定を合わせに行きます。
どちらにせよ3ヶ月くらい先じゃないと予約できないことが多いので、早めに予約するのが大切です。
私の場合は、大学卒業した時の春休みで手術すると決めていたので休みを確保できました。その点、大学生のように休みが取りやすい時期に鼻中隔湾曲症の手術を受けておくのはオススメですね。大学の友達も大学1年で受けていました。
鼻中隔湾曲症は18歳くらい以降じゃないと受けられないので注意が必要です。若い時期に手術をしても成長ともに骨が変形してくるからです。骨の成長がある程度落ち着いた18歳以降あたりが手術を受けられます。
手術前の受診は1回で終わります。この時の検査はCTやカメラ、鼻の通り具合を調べる機械などで1時間ほどかかりました。
予約優先の耳鼻科だったのでスムーズでした。
当日は事前に薬局で購入した薬を持って耳鼻科に行きます。コンタクトは不可なのでメガネで行きました。
手術当日は付き添いが必要になります。手術スタートは12時頃ですが、帰るタイミング(15〜16時くらい)に来て貰えばOKです。私は術前から母と一緒に行きました。
コロナのpcr検査を受けて、点滴を受けたら手術台に寝転がります。局所麻酔と聞いていましたが、精神安定剤?(睡眠剤?)も同時に投与されるので、眠ります。実質全身麻酔みたいな感じです。寝て起きたら終わっています。
母によると手術の様子はこんな感じだったらしいです。
手術の様子
・内視鏡を使うのでモニターで手術の様子がよくわかる。
・間接照明でちょっと暗い中で手術。おしゃれ。
・クラシック音楽が流れていて優雅な感じ。
・3月でも冷房でやや寒い空調。
鼻の軟骨は鶏の軟骨と同じ感じだったらしいです。笑
手術が終わると休憩室に移動して1時間くらい寝ていました。その後、診察台に移動して問題ないかチェックしてもらい帰宅の許可が出ました。私はフラフラだったのでもう1時間くらい休憩してから帰ることになりました。
行きは公共交通機関で行きましたが、帰りはタクシーか自家用車でとのことでした。きっと他の病院でも日帰りの場合は同じだと思います。手術後は出血しやすい状態ですので、公共交通機関は避けた方が良いです。
手術直後から止血用のガーゼが鼻の中にたくさん入っているので全く鼻呼吸できません。もともとインターネットで調べていたので知っていましたが、その通りでした。
ただ、思っていたよりも楽だったので嬉しかったです。普通に風邪で寝込むような感じでした。
喉に血が流れて気持ち悪いとか聞いていましたが、それはありませんでした。人によると思います。
術後の経過。1週間はみんな辛い!
手術後は1日、3日、1週間、2週間、1ヶ月後くらいに受診が要ります。手術後1日目はタクシーで行きましたが、人によっては車を運転して行く人もいるらしいです。
術後2日間は安静にできる体制を整えた方がいいです。私の場合は1週間はじっとしていました。2日後くらいからデスクワークはできますが、やっぱりしんどいです。
風邪みたいなしんどさです。
3日〜1週間後の検診ではガーゼを抜きますので一瞬だけ鼻が通ります。その後すぐに詰まりますが。笑
ご飯は何を食べても大丈夫ですが、最初はちょっと動いただけでも鼻に響くので硬いものは避けた方がいいです。また、鼻が詰まっているので何も味がしないです。
びっくりするくらい味がしないです。嗅覚の大切さがわかります。
味のしない食事は面白くないなと思いました。1週間後くらいから少しずつ鼻が通るようになって、私の場合は1ヶ月半後にはスースーになりました。こんなにも鼻が通るのか!と感動です。
さらに、鼻水が全然出なくなります。当社比98%減です。世界が変わります。今では箱ティッシュを持ち運ぶ必要も無くなりました。手術を受けて良かったと思います。
費用はどれくらい?高いの?
手術代は20万円くらい(3割負担適用後)です。ただ高額療養費制度によって、およそ10〜15万円ほどになります(所得によって変化)。あとは薬代、交通費、鼻クリーン代くらいが必要です。総額15〜20万円用意すれば十分です。
入院タイプの耳鼻科だと別途1泊7000〜1万円くらいかかると思います。入院期間は長くても1週間で、短いと翌日です。耳鼻科によって異なります。
手術後は鼻クリーンを使って鼻洗浄をすることになります。鼻の中の汚れを取り除いて、回復を早める効果があるそうです。
もともと鼻クリーンは使ったことがありました。冬場はすごく鼻水が出ていたので、鼻詰まり解消のために使用していました。これに関しては手術に関係なく使っていて良かったと思っています。使ってみると鼻の中は結構汚れているとわかります。
ちなみに耳鼻科では鼻クリーンsが買えました。これに関しては保険適用外なのであらかじめ買っておいても良いと思います。耳鼻科で押し売りされる感じも無いですので。
術後の定期検診は3ヶ月後くらいまで
私の場合は手術後、1日、6日、3週間、1ヶ月半、3.5ヶ月で術後検診に行きました。術後1週間程度でガーゼの除去、1ヶ月程度で抜糸です。検診では、傷が治る過程で鼻の粘膜が間違えて他の粘膜とくっつかないように処置してもらいます。
いずれにしても受診時間は10分ほどなので、待ち時間を含めても1時間以内で終了しました。
最後の検診では鼻の中のカメラ撮影と鼻の通り具合を機械でチェックしました。
数値でも鼻通りが良くなったのがわかります。
余談ですが、私の場合は鼻がしっかりと通ったと思いましたが、アレルギー反応は相変わらず出ているようで、数値的にはギリギリ軽微な鼻詰まりでした。笑
今後、鼻の神経が回復してくると鼻水などの症状が再発するそうです。その場合はレーザーで焼くのも検討しようということで診察は終わりました。また数年後に進捗があれば、みなさんにも共有したいと思います。
以上、鼻中隔湾曲症の手術を受けたリアルでした。皆さんの参考になれば幸いです。他にも気なることがあればお気軽にお問い合わせからどうぞ。
ちなみに鼻クリーンと同様に、口の中をジェットウォッシャーで洗うと世界が変わります。歯のスキマって思った以上に汚れが溜まっています。鼻クリーンとジェットウォッシャーは買って良かったです。
余談:花粉症を活かした副業
ちょっと余談です。花粉症ってデメリットしか無いと思いますが、役に立つこともあります。
それが「治験」です。治験では薬の有効性を確かめる研究に参加することで、報酬(お金)をもらうことができます。
私自身、治験は怖いイメージがありましたが、花粉症の治験は良いなと思います。だって、お金を貰える上に花粉症が緩和する可能性があります。
本当なら実費で花粉症の薬を買わないといけないのに、無料で薬を使えるの良く無いですか?
花粉症の薬もどんどん技術が向上して、効き目の良いものが増えてきています。そして安全性の高い薬のニーズが高まっていて、体の負担が小さい薬が増えています。
治験は割と人気があり、花粉症の治験はいつも募集されているわけでは無いので、案件が募集されているかこまめにチェックしておくと良いですね。
もちろん会員登録は無料で、治験の内容が微妙だったら参加しなくてOKです。条件や安心感のあるやつだけ参加しましょう。
正直、花粉症のメリットは治験に参加できることくらいしか思えません。笑
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