中小企業診断士とは?
資格の難易度・合格率
中小企業診断士の合格率は1次試験と2次試験でそれぞれ20%です。つまり1回で合格する確率は4%であり、非常に難しいとされています。
そのため合格に必要な勉強時間は1000時間と言われています。社会人にとって、1000時間の勉強時間を確保することは生半可な覚悟では難しいでしょう。
取得するメリット
中小企業診断士は、経済産業省が認める経営コンサルティングに関する国家資格です。
そのため、取得することによって経営の知識がある優秀な人材であるという印象を与えることができます。
実際に、就職・転職活動においても診断士が話のネタになることがあるでしょう。
また、会社によっては手当が支給されたり、診断士取得をきっかけに経営企画への異動が叶うなどキャリアの幅が広がります。
中小企業診断士の仕事
年収
中小企業診断協会のアンケート結果によると、中小企業診断士の年収は739.3万円です。
さらに全体の25%ほどが年収1000万円以上というデータがあります。
難関資格というだけあって、収入が比較的高いですね。
副業
中小企業診断士は会社に勤めながら、副業として活躍することができます。
実際には補助金申請書の作成や原稿の執筆など、書く仕事が多いです。
最近はリモートワークが進んでおり、直接クライアントと会うことが無くても仕事ができるので、隙間時間を活用した収入アップが望めます。
中小企業診断士の試験科目
試験科目
中小企業診断士の試験科目は1次試験が7科目、2次試験が4事例(科目)です。
1次試験では企業経営理論、運営管理、経済学、経営法務、経営情報システム、財務会計、中小企業経営政策を学びます。いずれも大学1,2年生レベルの内容です。
2次試験では実際の企業をモデルにした架空の企業に対し、記述式でコンサルティングを行います。事例1では組織や人事、事例2ではマーケティング、事例3では運営管理、事例4では財務に関する問題となっていますが、厳密な区切りはなく知識を総動員して問題を解きます。
受験料
中小企業診断士の受験料は1次試験が14,500円、2次試験が17,800円です。
2次試験は1次試験を合格した人のみが挑戦できるので、まずは1次試験の費用を知っておくと良いでしょう。
他には受験料に加えて予備校費用、参考書費用が必要となります。
目安として予備校は25万円、参考書は5万円ほどです。
また、中小企業診断士試験は映像授業サービスを7万円ほどで提供している診断士ゼミナール やスタディング があるので、こちらも検討すると良いでしょう。
受験者層
中小企業診断士の受験者層は30代から40代が最も多いです。
会社でのキャリアアップや独立を視野に資格を取る人が多いためです。
もちろん、20代という若い人や60代以上といったシニア層の合格者もいるので、一概に年齢で合否が決まるわけではありません。
中小企業診断士と関連する資格
日商簿記
中小企業診断士を取得する人が持っている割合が高いのが日商簿記。
金融機関や経理など幅広く認知されている資格であり、診断士の勉強内容との関連も強いため、簿記を持っている人であれば診断士の学習もスムーズに進むでしょう。
ITパスポート
近年、情報にまつわる資格が人気です。その中でもITパスポートは情報に限らず経営の知識も広く学べるため、診断士との親和性が高いです。
ITパスポートは大学生からの人気も高いため、診断士を目指す前にITパスポートから始めるのも良いでしょう。
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