【完全版】コーヒーの木の土ってどれが良いの?農学部が理論的に解説!

コーヒーの木 土コーヒー
のりお
のりお

こんにちは。コーヒーの木を育てているのりおです。

コーヒーの木を育てている人、増えていますね。私自身、2020年から育てています。ツヤツヤの葉っぱが綺麗ですし、成長すれば白い花やコーヒーチェリーと言われる赤や黄色の実がなります。

私はマンションのベランダで育てているので土を購入しています。赤玉土や鹿沼土など様々な土がありますが、一体どれがコーヒーの木に良いのでしょうか?今回は、コーヒーの木(コーヒーノキ)にオススメな土を紹介します。
どんな土が適しているのかを知れば、コーヒーの木を育てるのがもっと楽しくなりますよ。

結論を先に紹介!
のりおが使っているのは粒状かるーい培養土
水はけもpHも軽さも全部がコーヒーの木にちょうど良い。最近は植物が大きくなってきたので、粒状かるーい培養土と鹿沼土を1:1で配合して育てています。
最初は粒状かるーい培養土だけでOKです。

コーヒーの木ってどんな植物?特徴をおさらい

コーヒーの木はその名の通りコーヒーの実をつける木で、アカネ科コーヒーノキ属の植物の総称です。
主にアラビカ種とカネフォラ種(ロブスタ)の2種類があります。アラビカ種の方が珈琲の味は良いですが、ロブスタの方が病気に強く育ちやすいです。

のりお
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日本で手に入るほとんどの苗はアラビアなので気をつけて育てないと行けません。

ちなみにアラビカの味を生かしてカネフォラのように強い苗を作るために品種改良が盛んで、両者の良いとこどりをした品種をハイブリッドと呼んだりします。

コーヒーの木は発芽から3〜5年ほどで収穫が可能とされますが、家庭菜園のレベルでは5年程度は必要かも知れません。

コーヒーの木の生育特性
・日光を好むが、葉焼けを起こしやすい。レースのカーテン越しの日光くらいが丁度良い。
・乾燥耐性は強い。
・適温は15〜25度程度。
・耐寒性が低い。寒さに弱く5℃を下回ると枯れる。
・土壌は弱酸性が良く、水はけの良い土を好む

これらを踏まえて、コーヒーの木におすすめの土をご紹介します。

ポイントその1:水はけの良い土!

コーヒーの木は水はけの良い土を好みます。水はけが良いとは、専門用語で言うと間隙率(かんげきりつ)の高い土壌ということです。つまり、隙間が大きな土が良いです。

土壌の隙間は、土の粒子によって決まります。石や砂利のように粒子が大きな土を使えば、隙間が多くなり、水はけが良くなります。逆に泥のように粒子の細かい土を使うと、水はけが悪くなります。

水はけが悪いとダメなの?

水はけが悪いと、根っこの表面に水がまとわりつきます。水は適度な量であれば、根が水を吸収するので問題ありません。

しかし、水が多いと根っこが呼吸できなくなります。植物は葉っぱだけでなく、枝も根っこも呼吸しているのです。
根っこが呼吸できなくなると、細胞が死んでしまい、腐ります。これが根腐れです。

のりお
のりお

植物によって根腐れしやすいものと、しにくいものがあります。

ちなみに、田んぼで育てられるイネは特殊な構造をしているので、根っこがずっと水に使っていても育ちます。

じゃあコーヒーの木を育てるには水はけが良い土にしないといけないね。

ポイントその2:化学成分やpHを意識!

のりお
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コーヒーは酸性の土壌が良い!

コーヒーの木はpHが5.0〜6.5の弱酸性が適しているとされています。pH4.0はブルーベリーやツツジなど酸性を好む植物ですが、コーヒーはもう少し弱めの酸性で大丈夫。

pHってどうやって測ればいいの?


土壌の酸度は土壌酸度計で計測できます。土壌酸度計が1つあると、家庭菜園で便利ですね。

無くても大丈夫!

コーヒーの木には弱酸性の土壌が良いと分かった上で、土を選びましょう!

土ってたくさんの種類があってわからない…

それではのりおオススメの土壌配合をご紹介しましょう!

単用土を使いたい人へ!こだわりたいならこの配合!

園芸用の土は単用土培養土に分けられます。
単用土は名前の通り、単一の種類の土です。赤玉土(あかだま)や鹿沼土(かぬま)などが有名ですね。基本的に肥料成分は入っていないため、別に加える必要があります。

これに対し、単用土を配合し肥料を加えたものが培養土です。いわゆるイチゴの土や、観葉植物の土など育てる植物に応じて配合が変えられています。

じゃあコーヒーの木の土を買えば良いのでは?

その通りですが、日本ではコーヒーの木の土の需要が小さすぎるのでどのメーカーからも販売されていません。残念。

土づくりから楽しみたい人は単用土、お手軽に楽しみたい人は培養土がオススメです。

単用土を使う場合のオススメの配合は
赤玉土6+ピートモス2+バーミキュライト2です。

のりお
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多少配合が異なっても大丈夫。腐葉土を入れないのがコツです。

腐葉土はコバエや虫が湧く原因となるので、避けましょう。肥料は基本的な化学肥料で大丈夫。

お手軽に楽しみたいなら培養土がオススメ!

お手軽に楽しみたい人、まだ土の配合までこだわるつもりのない人は培養土を使っちゃいましょう!

のりお
のりお

のりおも今では培養土を使っています。

培養土も多種多様あります。

100円ショップにも観葉植物用の土が売っているけど、これで大丈夫?

実はのりお、100円ショップの観葉植物の土はオススメしていません。

のりお
のりお

100均の土で失敗したことがあります。

のりおは100均の観葉植物用の土で2点の失敗をしました。

  1. コバエが湧いて、汚くなった。
  2. 水はけが悪く、根腐れを起こした。

どっちも嫌ですよね。特に根腐れは一度起きると、止めることができません。コーヒーの木を枯らしてしまいます。

実はこれらは100円ショップに限らず、ホームセンターの土でもこの2つは起きる可能性があります。観葉植物用の土であるからと安心するのではなく、成分をしっかりと読み込む必要があります。

確かに、腐葉土が配合されていたらコバエの原因になるもんな。

そしてご紹介しましょう。
のりおがオススメする培養土はプロトリーフ社の粒状かるーい培養土です。

この培養土は水はけ、土壌酸度、肥料を全てクリアーしています。この土を使ってからコーヒーの木の調子が良いのを感じます。

何より、土が非常に軽いです。コーヒーの木が成長して、大きな植木鉢を使うと、重たくて動かせなくなるのが悩みでしたが、この土を使うと鉢を簡単に持ち上げることができます。

のりお
のりお

この土は一度使うとやめられなくなります。

この土のデメリットは無いの?

この土のデメリットは土が乾きすぎるところです。植木鉢次第ですが、比較的水切れが起きやすいです。といっても、長期旅行に頻繁に行く人でなければ大丈夫です。

コーヒーの木は乾燥に強いので、乾燥しすぎで枯れることはありません。水をあげすぎて根腐れで枯れるリスクの方が高いです。

のりお
のりお

水不足はコーヒーの葉っぱがクタっとなるのですぐにわかります。水をあげれば元気になります。

コーヒーの木 水やり
コーヒーの木 水やり

肥料はどうすればいい?

肥料には化学肥料と有機肥料があります。

なんとなく、有機肥料の方が良いような…。

初めてコーヒーの木を育てるなら、オススメは化学肥料です。
化学肥料と有機肥料の違いは、効果の持続期間です。

化学肥料はすぐに効いて、さっと無くなります。逆に、有機肥料はゆっくり効き始め、効果が長期間持続します。農家さんのように大きな面積で育てるのであれば、有機肥料が良いですが小規模であれば化学肥料がオススメです。

さらに有機肥料はコバエや虫が発生することが多いので、室内で育てるなら絶対に化学肥料ですね。

のりお
のりお

私はコバエが発生してとても大変な思いをしました…涙

化学肥料は持続力が弱いため、定期的に追加する必要があります。

基本的には半年に1回、春と秋がオススメです。化学肥料は市販のものであれば、どれでも大丈夫です。(極端な配合のものは避けましょう。)

また、葉っぱの様子がおかしいな?と思ったらこちらのサイトを見てみましょう。葉っぱの症状に応じた欠乏元素が分かります。→コーヒの育て方(国際連合食糧農業機関)

以上、コーヒーの木の土の解説でした!さらに詳しい内容や、疑問、解説してほしいことなどあればお気軽にご連絡ください。
もっと詳しいコーヒーの木の育て方はこちらの記事をチェック!