コーヒーの木を種から育てる!【珈琲栽培日記inOSAKA】

コーヒーの木 発芽 種から育てる コーヒー
のりお
のりお

こんにちは。珈琲焙煎士ののりおです。

近年、家庭菜園や観葉植物として人気が高まっている「コーヒーの木」。その名の通り、コーヒーの実(コーヒーチェリー)ができる木です。
葉っぱがツヤツヤで可愛いのと、いつかは実を収穫してコーヒーを味わえるのも魅力です。

日本でもコーヒーの木って育つの?

コーヒーの木を農業として栽培するには暖かい地域である必要があります。しかし、家庭菜園レベルであれば関東地方でも大丈夫です。私は大阪に住んでいますがすでに10本程度を育てています。

コーヒーの木

育て始めた頃はどれも同じような大きさの苗でしたが、今では個体差があります。育ててから2年程度経ちました。

育て方がわかってきたので、新たなチャレンジとしてコーヒー豆を発芽から育てようと思いました。栽培日記的に皆様にご紹介します。

この記事がオススメの人
・コーヒーの木を育ててみようと思っている人
・コーヒーを種から育てようか迷っている人
・コーヒーを育てる時の注意点を知りたい人

とりあえずコーヒーの木の土が気になる方はこちらの記事を先にどうぞ。

コーヒーの木は大阪でも育つ!マンションで鉢植え!

まずは私が育てるコーヒーの木の栽培環境をご紹介します。

のりおの栽培環境
・大阪府大阪市のマンション
・鉢植え
・購入した土で栽培

コーヒーの木は冬になると室内に入れて管理しないと枯死(こし)するので、マンションでも大丈夫です。ただ、日当たりは一戸建ての庭に比べると弱いので生育は多少遅いと思います。

コーヒーの木を種はどこで入手できる?メルカリでOK!

コーヒーの木を育てるために必要なものは下記の通りです。

コーヒーの木を育てるために必要なもの。
・コーヒーの種子(これが無いと始まらない)
・植木鉢
・土、肥料

たったこれだけなので、初心者でも手軽に始められますね。

コーヒーの種子はどこで手に入るの?

コーヒーの種子はホームセンターに売っていません。(売っていたら教えて欲しいです)
また焙煎したコーヒー豆を販売している珈琲屋でも売っていません。焙煎する前のコーヒー豆でも育たないのです。

焙煎用コーヒー豆

私も実際に焙煎する前のコーヒー豆で挑戦しましたが、発芽しませんでした。インターネットで検索してみても、成功した話は無かったです。

理由としては珈琲焙煎前の豆では、パーチメントという殻の部分が取り除かれているためと聞きました。詳しい内容をご存知の方はお教え頂けると嬉しいです。

と言うわけで、コーヒーの種子はメルカリで手に入れましょう。インターネットはすごいですね。ニッチな商品がたくさん売っています。「コーヒー 種子」で検索すると出てきます。

メルカリ コーヒーの種子 検索

私はコナコーヒーにしました。ちなみにハワイのコナ地区で採れたものをコナコーヒーと言うので、大阪で育ててもコナコーヒーとは名乗れません。大阪で育ったアラビカ種コーヒーになります。
品種は後から変更できないので、楽しんで選んでください。

コーヒーの種子 コナコーヒー

コーヒーの種子を選ぶときに最低限チェックすること
1:品種は好きな銘柄でOK
2:複数個入っていること
3:実績のある販売者であること

品種はアラビカ種かハイブリッドがオススメ!

コーヒーの種子と言ってもたくさんの種類があります。日本の米の銘柄(コシヒカリ、あきたこまち)と同じように、コーヒーにもAraraやSLなど沢山あります。

どう選べばいいのかな?

のりお
のりお

自分が知っている名前や地域の豆がオススメ!

コーヒーは大きくアラビカ種とカネフォラ種(ロブスタ)の2つに分けられます。

珈琲の品種
・アラビカ種:香りや味わいが良い。栽培がロブスタに比べると難しいので高価。
・カネフォラ種(ロブスタ):病気に強くて栽培しやすい。

いつかはコーヒー豆を収穫してみたいし、アラビカ種がいいかなぁ

近年はアラビカ種とカネフォラ種を両親に持つ、ハイブリッドという品種も増えています。カネフォラ種も味わいの良い品種が増えているので、育てる品種選びは悩ましいです。

そこでオススメは、自分の知っている地域やブランドのコーヒーを選ぶことです。最近はゲイシャとかも人気ですね。場所に余裕があれば二種類を同時に育てるのも楽しいと思います。

種子は複数で販売されているものを選ぼう!

コーヒーの種子の発芽率は高くありません。現地で結実したてであれば90%以上も期待できますが、日本に輸入され、保管されている間に発芽率は減少してきます。

発芽率は70%程度をイメージしておくといいでしょう。悪いものだと20%台もあり得ます。こればかりはその種子次第で変わってきます。また販売者も把握できない(確約できない)ので、購入するときに複数個がセットになっている種子を選びましょう。

実績を見てから買うのがオススメ!

コーヒーの種子の販売者は少ないです。メルカリ上で出てくる業者は実績が豊富な場合が多いですが、購入するときは販売者の実績を確認しましょう。

コーヒーの種子の販売業者は他の植物の種子も扱っている場合があります。業者とわかるので安心ですね。

浸種から播種(種まき)、3ヶ月で発芽!

種子を購入したら、土と鉢も用意しましょう。種子を発芽させるときの土は肥料は無い方がいいです。種自身が栄養を持っているので双葉が開くまでは、水さえあれば大丈夫です。

土は本格的に成長する段階でも使うことができる鹿沼土にしました。私は他でも使うので16Lを買いましたが、そうでなければ5Lで十分です。

というわけで浸種開始です。浸種とは、種を水につけることで水を効率良く吸収させて、発芽を促す方法です。

コーヒーの木 種子 浸種 播種 鹿沼土

ちなみに鉢は、愛用しているフェルトの鉢です。通気性が抜群なのでコーヒーの木の成長に最適です。ただ、発芽の段階では無くても大丈夫です。

水やりの考え方
・発芽まで:水を切らさないようにこまめに水をあげる。鹿沼土は色でわかるので常に乾かないように注意
・発芽以降:根腐れしやすいので、乾燥気味に育てる。水不足で葉っぱがクタッとなってから水を上げるくらいでも大丈夫。

発芽以降は乾燥させるためにフェルトの鉢がオススメですが、発芽までであればどんな鉢でも大丈夫です。乾燥させないように注意しましょう。

コーヒーの種 播種 種まき

浸種を2日ほどしたら種まき(播種,はしゅ)しました。今回は5粒で挑戦しました。発芽までおよそ1ヶ月かかります。

時期がいつがオススメ?

発芽気温が20度以上とされているので、5月〜9月くらいがいいでしょう。ただ、苗が小さいと低い温度に弱いので秋に始めるとすぐに冬になって枯れるリスクが高まります。
逆に4月などに始めても徐々に気温が高まるので大丈夫です。寒いと発芽しないだけなので。

播種したら水が切れないようにこまめに水をあげていきます。1ヶ月ほどで発芽しました。カワイイ。

コーヒーの木 発芽

播種から2ヶ月半ほど経って、気温も下がってきたくらいです。あまり進展がなかったですが、徐々に双葉が見え始めました。今回は5粒中3粒が発芽して、発芽率60%でした。ちょうど良かった。

コーヒーの木 発芽

播種から3ヶ月です。双葉が開いてきました。双葉って、ちょっと変わった形をしています。しわしわで丸っこいですね。まだ水は多めで管理していますが、これから気温が下がってくるので、水やりを控え気味でいきます。
また、最低気温が10度以下になる頃には室内で管理します。

コーヒーの木 発芽 双葉

初めての冬を超えて双葉から本葉が出てくる。

冬は全く変化しないので、気がついたら冬が終わって5月。双葉から本葉が出てきました。
ここで粒状の化成肥料をあげました。

少しずつ暖かくなり、本葉が増えてきました。

順調に葉が増えてきました。7月末頃に液肥をあげる予定です。
この1週間後には想定よりも成長が早く、葉の調子が少し良く無い部分がありましたので植え替えを実施しました。

元々3ガロン(10L)の鉢で3つ植えていましたが、7ガロンの鉢に2つと3ガロンの鉢に1つと鉢を分けることにしました。土はもちろん鹿沼土&粒状かるーい培養土

植え替えの時は生育の様子がわかる健康診断のタイミングです。
根っこの生育はいい感じでした。また根が伸びてそろそろ鉢の底に着くというタイミングだったので良かったです。鉢底に着いて鉢の底に沿って根が伸びていくと、植え替え時に多くの根っこが切れて植物がダメージを受けやすいです。
また、コーヒーの木は主根がまっすぐ下に伸びるほうが生育が良いので、初期はなるべく高さを稼ぎたいと思います。農園では1m以上も主根が伸びるそうですが、鉢植えなのでどうしても限界がありますが。。

植え替えたらたっぷりと水をあげて終わりです。植え痛みに気をつけながら管理していきます。元気に育ってほしいですね。

植え替えしてから2週間ほど経ちました。気温が30度以上の日が続き、暑いです。

気温が35度になる日も出てきたので、そろそろ室内で管理しようと思った矢先、3本のうちの1つが葉焼けしていました。葉焼けとは、人間でいうヤケドのようなもので、葉っぱの表面がダメージを受けている状態です。特に日光が強すぎたりすると葉緑体が破壊されて発生します。どんな植物でも起こりえますが、コーヒーの木は特に葉焼けを起こしやすいです。

同じ場所に置いていた他の2つは発症していないので、個体差がありますね。早急に室内に入れてこの夏を乗り切ろうと思います。

2年目突入!2023年8月以降

あっという間に1年が経ちました。苗が小さいときは耐寒性が低いですが、無事に越冬。夏は気温が高すぎて障害が起きやすいので気をつけます。

今回はここまで。続きは随時アップしていきます。

今後の予定
・土を鹿沼土のみから、本格的な生育用に変更
・今は三本をまとめていますが、鉢分けを実施

番外編:珈琲の種子の手に入れ方

日本国内でコーヒーが栽培されているのは、沖縄や鹿児島県徳之島など一部の地域です。
そして、珈琲農園に行けばもちろん(時期によりますが)コーヒーが成っています。

特に沖縄では観光農園として収穫や焙煎などが楽しめるコーヒー農園がいくつかあります。
実際に私も行ってみましたが、とても楽しかったです。

珈琲農園
コーヒー 収穫体験

ということで、珈琲の木を育てたい人は一度珈琲農園に観光に行ってみてはいかがでしょうか。
珈琲の種子を貰えるかはその農園次第ですが、1粒や2粒くらいなら問題無いと思います。きちんと許可は貰ってくださいね。

沖縄の珈琲農園に興味ある人はこちらの記事もどうぞ。

この記事を書いた人

高校3年で偏差値を10アップするも、第一志望に不合格。
仮面浪人して国公立大学に進学しました。
塾講師や家庭教師として7年活動し、100人以上に授業しました。

今は会社員として奔走し、休日は中小企業診断士として活動しています。目の前の人を幸せにするために日々奮闘。

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