【完全版】コーヒーの木の育て方を解説!上手く育てるポイント3選!【実践者が語る】

コーヒーの木 育て方コーヒー
のりお
のりお

こんにちは。コーヒーの木を育てているのりおです。

のりお
のりお

左の写真が2021年1月、右の写真が2023年5月です。

近年、人気が高まっているコーヒーの木。観葉植物としても綺麗なうえ、上手く育てばコーヒーの花や実をつけることがあり、楽しみの幅が広い植物です。

ダイソーやホームセンターなどで販売されており、メルカリでも手に入ります。

農業として大規模に育てるのであれば、沖縄や小笠原諸島のように暖かい地域でビニールハウスが必要ですが、ご家庭の園芸レベルであれば日本全国で育てることが可能です。

コーヒーの木を上手く育てるコツを知りたい!

今回はコーヒーの木を実際に育てていて、大学院で農学を学んだのりおが上手く育てるためのコツを3つ紹介します!ぜひ、コーヒーの木を育てるときの参考にしてください。

結論を先に紹介
1:気温が10度を下回ったら室内に入れる!
2:水やりと肥料は足らないくらいがちょうどいい!
3:コーヒーの土と鉢選びが大切!

ポイント1:コーヒーの木の生育適温は15〜25度!

コーヒーの木は気温が5度より低いと枯れる!

コーヒーはアフリカのエチオピアが原産で、赤道直下の国を中心に栽培されています。

やっぱり寒さには弱いの?

コーヒーの木は気温が5度を下回ると枯れる可能性があります。なんとしても冬は室内に入れられるような体制を作りましょう。

特に苗が小さいうちは寒さに弱いです。苗が大きくなると耐寒性が増してくるので多少は大丈夫ですが、やはり冬は室内で管理すると安心です。

のりお
のりお

私は気温が10度を下がる予報であれば室内に入れています。

気温が5度を下回らなくても、風が強いなどの条件によってはコーヒーの木にダメージを与えます。10度を下回ると要注意です。

コーヒーの木 冬 枯れる

実際に4月に外で管理していたら気温が8度の晩で新芽が痛みました。成長した葉っぱは被害が無いですが、新芽は耐寒性が低いです。

冬はもちろん、春や秋も注意が必要だね!

コーヒーの木は夏場も注意!暑すぎると生育が止まる!

コーヒーの木は暑さに強いんじゃないの?

暑さに強いと思われがちですが、生育の適温は15〜25度です。
コーヒー生産地ではもっと暑くなると思われますが、コーヒー栽培は標高の高い山で行われており意外と涼しいです。気温が40度近くになるようなことはありません。

逆に、日本の真夏の40度に及ぶような暑さではかえって生育が止まりやすいで注意が必要です。

のりお
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真夏に暑すぎると感じたら室内に入れるのも大切です。

ポイント2:コーヒーの木は根腐れしやすい!水やりは少なめ!

コーヒーの木の水やりはどうすればいいの?

コーヒーの木は水やりは「土がかなり乾いたら水をやるorコーヒーの葉が垂れ下がったら水をやる」くらいで大丈夫です。コーヒーの木を枯らす原因は「水のやりすぎ」です。

家庭菜園や園芸をされている人ならご存知だと思いますが、植物は水をあげすぎると根っこが呼吸できなくて死んでしまいます。一度根っこが死んでしまうと連鎖して根っこがダメになり、最終的には植物が枯れてしまう「根腐れ(ねぐされ)」が起きます。

コーヒーの木は根腐れしやすい植物なので、水は足らないくらいで丁度です。

のりお
のりお

コーヒーの木は水が不足すると葉が垂れ下がります。そのタイミングで水をあげれば元に戻ります。

毎日コーヒーの木の面倒を見れるのであれば、コーヒーの木の葉が垂れ下がってから水やりすれば十分です。

コーヒーの木 水やり


逆に毎日は難しいというのであれば、あらかじめどれくらいの期間で水やりが必要かわかっていれば良いですよね。

目安はないの?2,3日に1回とか。

なかなか一律に言えませんが、あくまで私の場合は2週間に1回程度がちょうど良い頻度です。ただし、小さな鉢は水の抜けが早くて1週間ほどで水やりが必要です。

昔使っていたペットボトルの自作の鉢であれば、冬場は1ヶ月くらい水やりが不要です。

のりお
のりお

鉢の大きさと材質、土の種類や気温で変わるのであくまで参考程度に。

実はコーヒーの木を育て始めた当初、インターネットで見た「土の表面が乾いたら水をやる」とか「2,3日に1回水をやる」と言った言葉を間に受けて根腐れで枯らした経験があります。。

コーヒーの木 水やり

しっかりと土が乾いてから水をあげます。

みなさんはそんなことがないように、コーヒーの木の様子を見ながら適切な頻度を探していってください。

ポイント3:水はけが良い土と鉢を選ぶ!鉢はなるべく縦長!

コーヒーの木がよく育つための土や鉢の選び方は?

のりお
のりお

土と鉢はめっちゃ大事です!水はけがポイント!

土は奥が深い!配合するもよし、配合しないもよし!

土ってなんでもいいの?赤玉土とか観葉植物用の土とか色々あるけど…

土は単用土と培養土の2種類があります。単用土は1種類だけの土です。例えば赤玉土、鹿沼土(かぬまつち)、ピートモスなんかがあります。
培養土は単用土を混ぜた上に肥料を加えたものを指します。これだけで育てられるように配合されています。例えばイチゴの土とか、観葉植物の土とかがあります。

何がオススメ?

もしも「コーヒーの土」があれば、それで解決しますが、日本はコーヒーの木を育てている人が少ないので販売している会社がそもそもないです。

そこで私は最初、単用土を配合して土を作りました。が、面倒なのでオススメはしないです。理由があって単用土から配合したい人はこちらの記事へ。詳しく土について書いています。
培養土で良いよって人はこのまま読み進めてください。

結局土はどうすれば良いの?

結論、プロトリーフ社の粒状かるーい培養土を買えばOKです。めちゃめちゃ良いです。この土。愛用しています。

何がそんなに良いかまとめておきますね。

粒状かるーい培養土のココが良い!
・通気性・排水性が抜群だから根腐れの心配が少ない!
・土が軽いので、鉢を移動させるときに重くない!
・有機質を使っていないのでコバエが湧かない!
・弱酸性の土でコーヒーの木に適したpHの土!

個人的にはコーヒーの土を開発してもこの土とほとんど一緒になるように思っています。(笑)
実際に使い始めて2年以上経ちますが、全く問題ないです。自分で配合していた頃よりコーヒーの木の生育も良いです。

確かにコーヒーの木に良さそうな土だね。デメリットはないの?

逆にこの土のデメリットが2点あります。

粒状かるーい培養土のココが微妙!
・ホームセンターで売っていないことがある。
・土が軽いので苗の安定性が他の土より劣る。

粒状かるーい培養土はそこまでメジャーな土じゃないので、ホームセンターで売っていないことがあります。ただしこれはアマゾンや楽天などインターネットで買えるので問題ないと思います。

また、土が軽いことのメリットは「運びやすい」ですが、植物の「安定性が劣る」のがデメリットです。苗が小さいうちは関係ないですが、コーヒーの木が育ってくると強風の影響が大きくなります。
土が軽いと植物の体をしっかりと支える力が弱くなるので、植物が倒れる可能性が高まります。

実際に使っている感じだとどう?安定性は気になる?

正直苗が小さい1年目は気になりませんでしたが、育ってくるにつれて気になるようになってきました。私はマンションに住んでいてベランダの風が非常に強いのも原因です。
そこで、2つ工夫しています。

のりおの工夫
・植え替え時は土をしっかりと押さえて、根と土の間に隙間を作らないようにする。
・粒状かるーい培養土と鹿沼土を1:1で混ぜて使う。

鹿沼土は弱酸性の土でありながら、赤玉土よりも水はけがよくてコーヒーの木に適しています。粒状かるーい培養土にも含まれていますが、その割合を増やすことで土に少し重さを加えています。

これからコーヒーの木を育て始める人やあまり風が気にならない環境で育てるのであれば、まずは粒状かるーい培養土のみから始めてみてください。
逆にある程度育ってきて、これからどうしようか迷っている人や風が気になる人は粒状かるーい培養土と鹿沼土を1:1で混ぜて使ってみてください。鹿沼土は細粒〜中粒くらいが良いです。

のりお
のりお

粒状かるーい培養土だけでも問題ない人がほとんどだと思います。

肥料はどうすればいい?何がオススメ?

やっぱり成長させるには肥料も大切だよね。

肥料は非常に大切ですが、意外とコーヒーの木を枯らす原因になりやすいのが肥料です。

のりお
のりお

肥料も与えすぎるとコーヒーの木が枯れていきます。

肥料って足りているかどうかが分かりにくいので、多めにやってしまいがちです。しかし、肥料過多になると根っこが「肥料焼け」といって痛みます。

のりお
のりお

人間は塩分を取らないと死にますが、塩を取りすぎても死にますよね。

植物は光合成ができるので、肥料が足らないからといってすぐには枯れません。一方で、肥料が多すぎると根が痛むので急に枯れます。

コーヒーの木を育てるときには枯らさないようにすることが大切です。大きく育てようと意気込むと枯らしてしまうことが多いです(昔の私です)。

肥料については成長期(春と秋)に化学肥料を軽く与えましょう。有機肥料はダメです。コバエが湧きます。
肥料については粒状かるーい培養土にはある程度入っていますので、私はダイソーの化成肥料を使用しています。年に1回くらいは液体肥料を使用して、微量元素を補給しています。

のりお
のりお

正直、肥料はダイソーの化成肥料だけでOKです。微量元素が不足したらコーヒーの木の葉っぱに異常が出るので、目に見えてわかってからで間に合います。

肥料が足らなくてもすぐに枯れないので、肥料も不足気味でOKです。実は肥料が多すぎると根っこがなかなか成長しようとしてくれません。ちょっと足らないくらいが根っこも頑張って成長してくれます。

鉢はフェルト(不織布)がオススメ!プラスチックなら縦長で!

苗を買ったは良いものの鉢はどうしよう?

意外と見落としがちな鉢ですが、めっちゃ重要です。鉢の種類で水やりの頻度や根腐れの起きやすさが変わってきます。

結論から言うと、のりおの使用している鉢は不織布(フェルト)の鉢です。

不織布の鉢ってどんなの?

取っ手がついていて、持ち運びしやすい鉢です。根域制限栽培という方法で実際に農家が使っていたりします。めちゃ便利です。

まず、鉢底石が要らないのでこれから園芸を始める人は購入するものが1つ減ります。加えて、フェルトによって土の乾燥が早くて通気性が良いので、根っこが健康に育ちます。
鉢の材質によって土の乾燥が変わるので、フェルトはコーヒーの木を育てるにはオススメです。

自宅にあった鉢じゃダメ?

既に鉢を持っている人はそれでも良いです。ちなみに材質は陶器がオススメです。割れやすいというデメリットがありますが、陶器はプラスチックに比べて乾燥しやすいです。
プラスチックの鉢は材質的にオススメしませんが、プラスチックの鉢であれば縦型(高さのある)の品揃えが豊富です。

農園のコーヒーの木は主根が1m以上伸びるので、縦方向に長い鉢の方が生育に有利です。なかなか鉢植えでは縦型の鉢が少ないですが、プラスチック鉢はその点メリットがあります。

のりお
のりお

不織布の縦長ポットがあれば良いんですが、さすがに高さ45cmあたりが最大サイズのようです。使い勝手の良いサイズの鉢を作ってくれる人がいれば良いんですが。。

まとめ:大きくしようと焦ると枯れる可能性大!

以上、コーヒーの木の育て方でした!

まとめ
・気温が10度を下回ったら室内に入れる!
・水やりの頻度はコーヒーの木を見ながら、乾燥気味に保つのが大切!
・土は粒状かるーい培養土がオススメ!
・鉢はフェルト素材がオススメ!

みなさんのコーヒーの木を育てる時の参考になれば幸いです。他に気になることや感想などがありましたらお気軽にお問い合わせよりお知らせください!