今回は2022年に発売された家庭用コーヒー焙煎機、「Sandbox Smart R2(サンドボックススマート アールツー)」について紹介します。sandbox smart r2で自家焙煎珈琲屋を始める人がいるくらい性能が良いですが、実際メンテナンスや使用感など細かいところまで紹介します。家庭用からセミプロ級の焙煎機を検討している方はぜひ見てください。
結論、買ってよかったです!
Sandbox Smart R2はどんな焙煎機?
台湾のコーヒー器具メーカーのSandbox Smart(サンドボックス)社が発売したSandbox Smart R2は、2021年に発売された「Sandbox Smart R1」の後継機です。
クラウドファンディングサイトMakuakeで5千万円以上を集めている人気のあるコーヒー焙煎機です。
Sandbox Smart R2の特徴
・価格:337,000円
・焙煎量:200g〜550g(生豆)
・出力:電気900W
・低動作音(最大65db)で焙煎時の音が気にならない。
・スマホやタブレットからアプリを通じて焙煎ができる。
・火力・ファン速度・ドラム回転速度を設定できる。
・焙煎のプロファイルを保存、再利用が可能であり、好みの焙煎方法を確立できる。
内容は完璧。さすが家庭用焙煎機の最高級品です。金額は高い…。
Sandbox Smart R2の欠点は価格が高いことです。Sandbox Smart R1は定価116,000円ですので、R2はその3倍。。
しかし、このスペックの業務用焙煎機は50〜200万円くらいしますので、Sandbox Smart R2の性能を考慮すれば、むしろコスパ良いコーヒー焙煎機だと分かります。私が購入を決めた理由は下記の通り。
のりおがSandbox Smart R2を購入した理由
・一度に最大550gの豆を焙煎できる。(R1では最大100gまで)
・スマートフォンでプロファイル(焼き方)を設定でき、カスタマイズもできる。
・電気式(100V)で、煙や音が小さいため家庭で使用できる。
・プロファイルがあることで再現性の高い焙煎ができる。
・ガラス窓から豆の様子を確認しながら焙煎できる(R1では焙煎豆の様子がわからない)。
ちなみにコーヒーは生豆を焙煎すると水分が蒸発して2割くらい重さが減ります。550g焙煎であれば焼き上がりで400g強はあります。
実際に使ってみてもR2は家庭用の焙煎機として最高級の性能を持っていると思います。
実際に購入!付属品を紹介。
2022年の夏にAmazonで購入しました。洗練されたおしゃれな包装に包まれてやってきます。
開けると注意書きやコードなどの付属品、説明書などがあり、その下に本体があります。
内容は以下の通り
Sandbox Smart R2の中身
・本体(ロースター)
・取り扱い説明書(日本語対応)
・電源コード
・ミトン(鍋つかみ)
・プラスドライバー
・ハケ
・予備のネジ
・豆をロースターに入れるプラスチック容器(トレー)
ロースター以外の備品はSandbox Smartのロゴが入っていてとても可愛いです。プラスドライバーはロゴ無しです。
初期状態では本体の正面にシールが貼ってあります。気泡がめっちゃ入っていたので、ここはマイナスポイント。剥がすので問題はありません。
同封のプラスドライバーを使って扉を開けて、プラスチックの緩衝材を取り出します。
これで様子が分かりやすくなりました。中央に電熱線があり、ドラムが回転する方式です。
焙煎してみた
早速、焙煎してみました。私は深煎りが好きなので、フルシティローストを目指して2ハゼピークで煎り上げます。その後冷却です。私はチャフの除去と冷却力の良いコーヒー冷却機で冷やしています。
なかなか良い出来上がりです。ハンドドリップしてみると豆から気泡が多く出てきて鮮度が良いことがわかります。個人的には焙煎当日より2,3日後が1番おいしく感じました。
ともあれ自分で焙煎したコーヒーは格別です。うまい。
その後毎週のようにいろんな種類の豆を焼いてめっちゃ楽しいです。笑
回数を重ねるごとに上手に焙煎できるようになってきました。
メンテナンスについて
焙煎機のメンテナンスはいくつかあります。
毎回の焙煎で必要なこと
・チャフ(コーヒー豆の薄皮)をトレーから捨てる。(10秒くらい)
毎月のメンテナンス
・焙煎機の排気口の掃除(10分くらい)
・温度計の拭き掃除(3分くらい)
3ヶ月ごとのメンテナンス(のりおオリジナル)
・焙煎ドラムや排気口内部、壁面の拭き掃除(作業内容とこだわりによる。30分〜)
メンテナンス方法についてはsandbox smartのyoutubeに具体的に載っているので簡単です。ドライバーでネジを外すくらいしか作業がないので誰でもできます。特に時間もかからないのでメンテナンスは楽です。
ただ、私のように深煎りをメインでやっていると、どうしても油や煙の発生が多いので焙煎機の内側が汚れてきます。特に排気部に油が詰まると排気ができずに焙煎が上手くいきません。そのため、3ヶ月ごとには全部分解してしっかり目に掃除しています。必要最低限の掃除だけなら10分もかかりませんが、せっかく分解したら他の部分も掃除したくなっちゃうので。
焙煎ドラムも汚れが溜まりますし、焙煎機の内部もチャフやコゲで汚れてきます。特に油汚れは頑固ですので、水拭きで取れない時は食器用洗剤を垂らしてから拭いています。
あまり庫内の汚れは焙煎に影響しないので、この辺は皆さんのお好みで。
せっかく高い焙煎機を買ったのでメンテナンス頑張っています。。笑
ちなみに洗剤はキュキュットの泡スプレーが一番良かったです。さすがキュキュットです。
トラブル時の保証対応も充実!
購入してからおよそ半年経ったある日、焙煎機が故障しました。
故障時の状況
・いつも通り2ハゼピーク後半の深煎りで500gを焙煎
・豆を取り出すタイミングになると焙煎停止する前にドラムが勝手に停止
・その後勝手に電源がoff
・接続をいくら確認しても電源ボタンが光らない
30万円の焙煎機が動かなくて涙目になりました。
月1のメンテナンスもしていたので、突然壊れて驚きました。Amazonを通じてカスタマーサポートに連絡すると、すぐに修理対応となりました。日時指定すると家まで運送会社が取りに来てくれたので楽でした。
焙煎機は台湾へ国際輸送されて2週間ほどで帰ってきました。無事に治って良かったです。この時は中古品を買わずにAmazonで購入して良かったと思いました。
追加の費用負担無く、すぐに修理に対応して頂けて助かりました。
その後焙煎をしてみると、もともとドラムの回転が悪かったことに気がつきました。いつも焙煎の後半になると勝手に回転速度が遅くなっていたので、それが普通だと思っていましたが通常は回転速度は変化しないようです。
Sandbox Smart R2のココがダメ。デメリット。
デメリットはないの?
正直、そんなに大きなデメリットは無いですが実際に使う際のポイントをお伝えします。
まず、付属の豆入れトレーはめっちゃ使い辛いです。豆が投入口からこぼれてしまいます。そこで私は計量カップで入れています。めちゃ便利。
あとは、深煎りにすると焙煎機の内側に油が多くつくので、早めに掃除しておかないとベタベタになります。これはどの焙煎機も共通の課題ですね。浅煎りだとあまり気になりません。
やっぱりR2のデメリットは高いこと。使い勝手の良い焙煎機だからこそ、この価格でも許してしまいます。皆さんもお財布と相談しながら、検討いただければと思います。
私はSandbox Smart R2で焙煎デビューしましたが、買って良かったと思います。
Q&A
ー読者の皆様からの質問回答集ー
Q:重たい?持ち運びは大丈夫?
A:重いですが持ち運びはできます。重さ12kgほどですので米10kgよりは重たいです。
Q:窓から豆の様子確認するだけで焙煎タイミングつかめる?
A:窓から豆が見えやすく,豆の投入口から香りも把握できるので焙煎の状況はダイレクトにわかります。もちろん,庫内温度がわかるのも良いポイントです。
Q:コーヒー豆はどこで手に入る?
A:少量であればメルカリで買えます。10kg以上と大量に買うならコーヒー流通センターがオススメです。
まとめ
以上、sandbox smart r2の紹介でした。自家焙煎したコーヒーの香りは格別です!ぜひ皆さんも自家焙煎を楽しんでください!
質問や感想があればお気軽にお問い合わせからどうぞ!
いきなりsandboxsmartr2はハードルが高いという人には
自家焙煎初心者ということであればいきなり30万円超えのsandboxsmartr2はハードルが高いと思います。最初の一台として、ある程度の性能が欲しいということであれば、ビモアーの焙煎機がオススメです。
私も使っていましたが、なかなか良い焙煎機です。
ビモアーの焙煎機の特徴
・最大焙煎量400g(生豆)
・電気式(100V)
・アフターバーナー採用で煙が少ない。
・ボタンで焙煎をコントロールでき、自動モードと手動モードがあり自由度が高く、操作しやすい。
取り出し可能な回転ドラムにコーヒー豆を入れて焙煎機にセットするので、sandbox smart r1と同じ仕組みです。ビモアー社は有名な焙煎機メーカーなので実績が豊富で安心です。
ちなみに私がこれを使おうと思った理由は新宿の超有名な自家焙煎珈琲屋がビモアーを使っていたからです。笑
注意点としては深煎りは苦手な傾向があります。チャフで発火する危険性が高いので、あまり攻めた深煎りはできません。取り扱いマニュアルでは2ハゼ後10秒で焙煎を停止するようにと書かれています。
ただしビモアーは焙煎後も緩やかに焙煎が進むのである程度の深煎りまではいけます。
基本的には中煎りや中深煎りくらいの王道焙煎であれば問題なく使えますし、コスパの良い焙煎機です。焙煎初心者や最初の一台ということであれば、sandbox smartよりもビモアーの方が良いかもしれません。
もちろん予算があればsandboxsmart r2一択です。笑
アマゾンのレビューも参考にしてみてください。
ちなみにsandbox smart r2で焙煎したコーヒー豆をメルカリで販売していますので、気になる方はどうぞ。マンデリンが一番人気です。→クー珈琲
以上、コーヒー焙煎機の紹介でした。コーヒー焙煎は香りが最高なのでぜひ楽しんでください。素敵な珈琲ライフを!
コメント